空色パレット
考えないようにしよう。

窓を開けて、イスに座って空を見上げた。


休みの日なのに、あたしってば何をしてるんだろう。


あんなことがなければ、今頃…ゆっくり寝てたのに。


痴漢めっ。


あんたのせいで、あたしは……もう最悪っ。


「…すみません」


「ぎゃあっ!」


いきなり肩を叩かれたせいで、あたしは驚いて額を窓にぶつけてしまった。


「あ…ど、どちら様?」


「原谷と言います。あの、笹河さんは?」


「今、出かけてまして。必ずお伝えしますから、ご用件は?」


優しそうなおばさんだけど、顔にアザができていた。



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