消え行く花のように


――守護天使だと?



少女の口からこぼれた言葉を聞き、少し前にガーフィールドから聞いた話が頭をよぎった。

長引く戦争と内乱で失った兵力を補うために、軍が極秘に開発したという機械人形の話。

「守護天使……」

戦災で身内を失った孤児の中から選ばれた子供に、最高峰の科学技術を用いサイバノイド化し……作り上げられた驚異的な戦闘力を持つ人形。

一体で、街ひとつ壊滅状態に落としえる力をもつという。

「ミカエル……」

少女が名乗った名をつぶやく。

【アイアン・メイデンプロジェクト】と名付けられた、その極秘プロジェクトで産み出された人であって人ならざるモノ。

それぞれには天使の名が与えられたと聞いた。

「本当だったのか?」

目の前の少女は見た目には一見普通の人間に見える。

その手から伸びる、白銀色の鋭い武器がなければ……




「アイアン・メイデン、なのか?」




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