愛してるのに愛せない


「テストどうだった!?」

「ん〜…まぁまぁ」



学校の帰り道。
あたしは海斗と大輝に、家まで送ってもらってる最中だった。



大輝がテストの話を出し、あたしたちはテストを振り返る。





「彩はテストどうだった?」


海斗があたしに聞いてくる。




「あたしは…そこそこに…」

「じゃあ俺の勝ちだな!」


大輝は自信満々に言う。




少なくとも、大輝には勝ててる…

きっと海斗もそう思っているだろう…




テストの話で盛り上がり、気が付くとあたしの家が見える。


「じゃあ…またねっ」



あたしは二人にバイバイと手を振る。



「おぅっ」

「また明日な」


二人と笑顔で別れる。





それから終業式の日を迎え、明日から夏休みだと喜ぶあたしたち三人。
< 104 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop