ツンデレ彼氏をGETしろ!

『せ、んり…』

「まだ」

『…千里?』

「もっと」

『千里。』

「うん…」

『千里?』

「足りない…」

『千里、好き。』

「…俺も美鈴が好き。」

『千里…。』

「うん…」

頭に手を伸ばしてギュッと抱き締めた。
もっと名前を呼んでって求める千里は愛に飢えた小さな小さな子供のようで…。


『大好き、千里…。』

「俺も好きだ…。」

『キス、して…?』

スッと手を頭から頬にあてる。
多分、今の顔は真っ赤で必死だと思う。
涙出てきそうだし…
千里はフッと笑って、
額、瞼、鼻、頬、唇、顎の順番に唇を落としてきた。

『好き…。』

静かに涙が頬を濡らした。
千里は頬の雫に口をつけてまた唇にキスしてきた。

 
 
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