~親友という名の絆~
「…今のって…」

「思い出したみたいだね。」

いつの間にか私は座り込み頭を抱えていた。

ゆっくりと顔を上げると涼が優しく笑いかけてくれる。

「分かった?薫は死んでんだよ。」

「…でも…そんなコトって……信じられない……」

「ったく本当にお前って…」

翔はクシャクシャと自分の前髪を掻いてる。

「まぁまぁ、普通受け入れにくいって。死んだことに気付いてない人は特にね。
今までそうだっただろ?翔。」

イラつき始めた翔を慣れた様子でなだめる涼。

「なら…今日の私は…?
死んでたなら…クラブして、麻衣や柚や遥とバスケしてた私は…何だったの…?」

2人を見上げて問い掛ける。


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