アイツとアタシの関係

⊂廉Side⊃




教室に入ったら真穂がいた。


高鳴る鼓動。


真穂には気付いてた。


けど、気付かないふりをする。


だって、俺は決めたんだ。


もう真穂とは一緒にいてはいけない。


真穂を守るにはそれしかないんだ。


そうしなきゃ、真穂がアイツに……―




さっさと用事を済ませ、何事もなかったように教室を出ようとした。


けど、真穂が俺を呼び止めた。


体が自然と止まってしまった。





.
< 127 / 135 >

この作品をシェア

pagetop