幸せのかたち
「あ、あぁ、行くよ。
俺暇だし。」
・・・やっぱり行くんだ・・・。
「だって、功、さっき、あたしに・・・。」
あたしはそれ以上言えなくなってしまった。
嫉妬深いなんて想われたくない。
重たいって想われたくない。
やっと、やっと彼女になれたのに・・・
嫌われたくなんか・・・ない。
「・・・乃愛??」
少し不思議そうに言う功。
「・・・ううん!!なんでもない!気をつけてね!!」
あたしは精一杯の笑顔で言った。
「俺が事故るわけねぇだろ。」
「どうかなぁ?功、バカだし??」
「推薦落ちた奴に言われたくねぇよ〜!」
う・・・
そうなんだよね〜。
功と同じ高校行こうと、推薦受けたんだけど
そこの高校、かなり難関で・・・
推薦・・・落ちちゃったんだよね・・・。
「・・・一般試験は絶対合格するもん!!」
「そんなに俺と一緒がいいのかよ??」
覗き込まれた瞳にドキッとする。