秘密の授業〜あたしの青春〜



「超格好良いもん!」

「格好良くねえよ。俺はただの冴えない教師」


冴えなくなんかない。

ぶっちゃけ、すごく格好良い。
ファンだってたくさんいるんだよ?


でも……そんな自分を謙遜しちゃうところも、大好きなんだ。


「先生は冴えなくなんかない!だって、あたし先生のおかげで理科の成績上がったし……」

「真面目にやれば成績なんて簡単に上がるの。じゃあな」


そう言って白衣のポケットに手を突っ込んで歩く姿に、キュンとした。

少しだけついていた寝癖にも、キュンとした。


キャーッ!!
あたし、めっちゃ恋してる!


先生ラブだよぉっ!
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