秘密の授業〜あたしの青春〜
「あ……愛川……」
「大丈夫?かなり辛そう」
「体ダルい……」
先生がなぜあたしを呼んだのかはわからないけど、とりあえずなにか作ることにした。
「先生、なにも食べてないでしょ?あたし何か作る――……って、うわっ」
先生はあたしの腕を引っ張って、ベッドの上に乗せた。
「飯なら食った。ここにいろよ……」
ちょっと待って……?
これは夢?
意味わかんない……。
「先生?今日変だよ?熱出ておかしくなってるんだよね?まるであたしを好きみたいに――……」
「ああ……俺はお前が好きだ」
「……――え」
これは……夢だ。
絶対おかしいもん!!
先生があたしを好き?
ないないないない!
「俺はね……お前が、す……き……」
「せ、せんせ?」
先生は、寝息をたてて眠っていた。