*。゚.・人魚姫・.゚。*
 


「翼・・・」


あたしは水の入った
コップを見つめて言った


「ん?」



「あたしね・・・芹澤に
抱かれたのかも・・・」



「あぁ。」



「簡単に家に入った
あたしにも隙があったんだと
思うんだけど・・・・」



「────・・・なよ」


翼が聞き取れないくらい
小さな声で呻いた



「えっ──??何て?」



あたしは翼の小さな呟きに
耳を傾ける



.
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