赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−




「は、入った・・・!」
「わー!!やったじゃーん!」

興奮しながら近寄ると、キョロ介はあたしの方を向き満面の笑みを見せて走って来た。



「すげー!
あんな遠いので入ったの初めてだよ。」
「うん!凄い!!
キョロ介やればできんだよ、やっぱ!」
「うん!ありが・・・」



そこでやっと気付いた。

両手をハイタッチさせたままだったことに。



「! ご、ごめん。」
「あ、いや、全然!
大丈夫、大丈夫。」



って、おい。あたし!

何ドキドキしてんの!


この間哲先輩にドキッとしたばっかりでしょ!

つーか、あんたは俊先輩が好きなんだろーが!!



何事もなかったかのようにボールを拾い上げると、ドアが開く音がした。





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