涙雨
さくら
心地よい風が吹く
桜が舞い散ってゆく

あなたは隣にいるのに
心は遠いところに

瞳をとじて眠る君
もうひらかない唇に
そっと手を添えてみれば
ふいにそこに流れおちる涙

「ありがとう」や「さようなら」
今いうと永遠のおわかれの様

涙でにじむ視界
あなたの笑顔はもうない

空があたしをよんでる
ふいにそんな気がしたの

伝えたいことがあったの
あなたはこたえてくれない

あなたに甘えていたの
いつか叶うと思ってたの
眠るあなたの心臓(ムネ)は
もうはやくも遅くも動かない

「ありがとう」や「さようなら」
今いうと永遠のおわかれの様

瞳をそっととじれば
今でもあの頃あざやかに

あたしの心の隅で――



< 4 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop