あの日に戻りたい・・・。
始まり
ねえ・・・。私たちずっとずーっと一緒だよね?

あ?そんなの当たり前だろ?何言ってんのお前。

だって・・・。高ちゃんといて幸せすぎるんだもん。

ああ。俺も幸せ。

こんな幸せいつまでも続くと思ってた。いつまでも・・・。
でも神様はそれを許してくれなかった。私たちはただ、一緒にいたかった
だけなのに・・・。
こんな運命ってヒドいよ・・・。

なあ・・・。蘭。

ん?何。高ちゃん

大きくなったら、結婚しような!

うん!約束だよ。

これが高ちゃんとした最初の約束。
でも、この約束は叶えられなかった。
私が、いけないんだよね。高ちゃんにこんな思いさせてしまったから・・・。
ごめんね高ちゃん。
そして、ありがとう。

これは、壮絶な思いと覚悟を持った2人の
恋愛物語である。

「行ってきまーす」
「はーい。行ってらっしゃい」

私、西内蘭。
今日から高校生!高校生といえば華やかで
大人っぽいイメージだけど。
私にはもう未来の相手は決まっている。

「おーい。蘭」
「あ、高ちゃん!おはよー」
「おはよー。じゃないだろ!時間遅れてるぞ!ったく何回言ったら
 分かるんだよ」
「ごめんなさい・・・。」
「ほら。早く行くよ」
「うん」

私の幼なじみ、矢上高大。
背が高くて、勉強ができる私の自慢の彼氏
でもあるんだ。
あっそうそう。高ちゃんと私には、約束があって
一生離れられない関係なんだ!

「うわあ。人いっぱいいるね」
「ああ」
「どうしたの高ちゃん」
「クラス表見てるの。同じクラスになりたいだろお」
「もちろん」

私も一緒になってクラス表を見る。
神様。どうか、一緒のクラスにしてください。

 矢上 高大
   ・
   ・
   ・ 
   ・
   ・
 西内 蘭

「やったー!!一緒のクラスだ!」
「おう。やったな蘭。」
「うん」

神様。ありがとう
これで今日から楽しい高校生活が遅れそうです。

「なあ、蘭」
「なに?高ちゃん」
「今日、お前の家行っていい?」
「うんOKだよ」
「やったー!!」

高ちゃんは小さいときから、私の家によく
遊びに来ていて、お母さん達も仲がいいの。


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