to Home!!
3章
「…ひろ、…お…て……」



…?

なんだろ、
遠くから何か聞こえる…



ほわほわした気分でいると、急にからだがグワングワン揺れた。



えっ!!?






「みーひーろー!ミーチャン、みひろっち!ひろぽん!!起きて!」



ひっ、ひろぽん!!?




ガバッ!!





「あっ、やっと起きた。今日学校説明会だろ?」



「ふぇっ!?…」



がっ…こうせつ…めい?




「ちゃんと起きろー!」


肩をゆさゆさと揺らされる。




うーん…

気持ち悪い…


気持ち悪い!!




「ゆ、祐也さん!起きたからっ、起きたから止めてっ!」



激しい揺さぶりに、しっかりと目が開いた。




「あ、本当に?」


そんで、やっと揺れがなくなった。



「未裕は寝起き悪すぎて一苦労するわ」



「ご、ごめんなさい」



「ん。許しちゃる。」



ちゃるってなんだ、ちゃるって…





祐也さんは朝強いもんね。

リビングから朝ごはんのいい匂いがしてくる。
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