to Home!!
「んなぼーっとしてて、いいの?」



まだ大丈夫でしょ…

と、思いつつも時計を見る。




「えっ!?ヤバい!!」


時刻は8時30分。


9時からなのに…!!



「未裕、朝ごはん食べ」

「ごめん!今日はいらないっ!」



食べたいけど、時間ないし!





「あの、着替えたいから出てってください!」


慌てて祐也さんの背中をドア付近までぐいぐい押す。




「えっ、ちょ…未裕?」



あまりにもテキパキ動く私が珍しいのか、キョロキョロする祐也さん。



バタン!


祐也さんを追い出して、ドアを閉めてからは
自分でもびっくりするほど無駄のない動きだった。






「よし、できた!祐也さん、行ってきます!!」



廊下を走って玄関に行こうとした時だった。



ぱしっ




…へ?


右手が捕まった、祐也さんに。







「未裕、ご飯くらいちゃんと食べてけ」












「えっ」



なんかいつもと違う命令のような、それでもって優しい口調にすこし、ドキリとした。




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