恋する心は“あなた”限定

「なんか、ごめんね…。」

「謝るとこじゃねぇだろ?そこは由優の席なんだから。」


“そ、そうだね…”と小さな声で答えた由優は俯いてしまった。


俺と話したりするの…本当に嫌なのかな…。


さっきの屋上での話で既に沈んでる気持ちが更に沈みそうだ。


ん?


なんか由優…
ちょっとソワソワしてる…。


どうしたんだろう…と思っていると、由優が素早く俺の机の上に消しゴムを二つ置いた。



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