恋する心は“あなた”限定

「由優…。どうした?」


「ちょっと体調悪い生徒が保健室で休んでて…。私がいない方が静かに休めるかなって思ったから、早めに戻ってきたんだ…。」


そうだったのか…。
それで、いつもよりも早かったんだな。


「でも、空守君もゆっくり休んでたみたいだし…私、邪魔しちゃったね…。」


「いや、大丈夫。もうスッキリ目が覚めたから。」


早々と席を離れようと立ち上がる由優を引き止めた。

せっかく由優と話せる時間だ。


机に顔を伏せてる場合じゃねぇ。



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