Time Machine




「ゆ…裕太・・・??」

「・・・ん…
あ、詩音・・・
あ、お前大丈夫か??!」



あたしの声で起きた裕太は

慌てた様子で聞いて来た。


「え??あ、うん。」

「お前、屋上で倒れてさ。
まじびびったぜ・・・
しかもなかなか起きないし。」


「そうだったの??」


「軽い貧血だったらしい。
あぁ。でも無事で良かった。」


裕太は本当に安心したように言った。



「あ、あのさ、裕太・・・。」

「ん?」


だんだん熱を増す右手。



「・・・あの、手…。」

「え?…あ、ご、ごめん!!」



裕太はバッと手を引っ込めた。





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