大切な大切な幼なじみ



昇降口に着いたのはいいんやけど・・・。



「なんなん、これ?」



意味がわからん・・・。


私のローファーの中には


ボンドがたっぷりと塗られとる。



「どしたん、桜」



翔太に知られたくない!


そう思った私は


とっさに嘘をついた。



「翔太、てっちゃん、私、教室に忘れ物したけん先に帰って」


『桜!?』



2人はびっくりしとる。


・・・当たり前か。


だって私、さっき教室で忘れ物がないか何回も確認したもん。


嘘なんかついてごめんなさい・・・。



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