大切な大切な幼なじみ
今は兄ちゃんを迎えに特別支援学校に向かってる途中。
「・・・何があったの?」
「桜・・・落ち着いて聞けよ?お母さんは今、生死の境界線を行ったり来たりしてる。交差点の横断歩道、信号がちゃんと青だったんだって。小学4年生ぐらいの女の子が、渡ってる途中でこけたんだって・・・」
お父さんの声は震えていた・・・。
「そこに、信号無視の普通車が・・・猛スピードで突っ込んで来てたんだって」
そっから先は、聞かなくてもわかる。