大切な大切な幼なじみ


あと少しで音楽室・・・そう思ったら、誰かとぶつかった。


『いった・・・』


ぶつかった相手は・・・3年生?


「ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

「大丈夫・・・」

「愛先輩・・・待ってください」


その声の主は・・・有子先輩。

「桜ちゃん?・・・転校の話、本当?」

「・・・はい。家の事情で。」

「そうだ・・・!」


有子先輩は紙を取り出し何かを書いた。


「これ、私の家の住所。気が向いたら手紙書いて?」

「はい・・・今までありがとうございました!」

「頑張ってね・・・」


笑顔でお別れができた。

これで心残りはない。
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