大切な大切な幼なじみ


「桜ちゃん、パンダかいて下さい」


私が部活に行くとなるとおばあちゃんは1人で兄ちゃんの面倒を見なくてはならない。


「着替えて来るので5分テレビの部屋で待って下さい」

「テレビの部屋で待ちますぅ?」


兄ちゃんは嬉しそうに去って行った。


「なんだかなぁ・・・」


私は気づいてしまっていた。

私をいじめた張本人は桜中学校にはいなかった。

引っ越したのだと思っていたけれど、その引っ越し先の中学校は春風中学校。

しかも桜と同じクラスだった。
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