僕ときみの秘密な隠れ家






***



「リン、用意できた?」


「うん、今行く」





既に準備し終えた僕は
玄関でリンを待っていた




がちゃっとリビングの扉が開き
リンが出てきた





「………っ…」




体が一瞬で熱くなるような気がした





リンは膝上で花柄のワンピースを着ていた





「裕?早く行こう」



クスクスと笑って僕に声をかけた





(…照れたの気づかれたかな)



僕は苦笑いを浮かべて
家を出て行くリンの後を追った





< 75 / 85 >

この作品をシェア

pagetop