大好きっ!!
「…椎田」

「どんまい。」

「うぅ…(涙」

こいつってもてないんだよね、たぶん。

「あっ、桜音ちゃん!」

「あのっ、今度みんなでカラオケ行くんだけど、来ない?人数足りなくてさぁ…」

「行く♪」

やったァァァ!!

歓喜の声がわきあがる中、あたしは堂々と席に着いた。

「お前、すげーことなってんぞ?」

「なにが?」

「さっきのカラオケ。実はさっきお前のことを…」

「なんの話―?」

ゲッ、さっきの女子グループ!

「何にもないよ」

「そうそう、何にも。」

そういったもののグループの視線が怖い…

「ふーん?そうだといいけど?」

すたすた…

「で、さっきお前のことをなんだって?」

「あの男子、お前のこといじめてたグループを断ってお前誘ったわけ。」

「…」

「ま、気をつけろよッ☆」

え、でも、怖いし…

歌うところには男子はいるけど女子トイレなんかに連れて行かれたら終わりだ。

「椎田も、来てよ」

「は??なんで俺が?めんどくさい…」

「ボディーガードとしてッ!!」




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