大好きっ!!
俺が待ち合わせ場所に走ると、桜音が商店街の入り口に立っていた。

「ごめんっ!遅れた!!」

「ううん、全然」



なんかおかしい…

「桜音?」

「なに…?」

「なんかおかしくね?」

「そーいえば、頭がくらくらする…」

はっ!

上を見ると太陽がサンサンと俺と桜音の頭を照りつけている。


日射病だ!


俺はそれを察知すると、桜音を日陰に連れて行った。

「雄…?」

「お前、日射病だよッ!」

「日射びょ…」

分かってない。

ダメだ…

「とりあえず家まで帰るぞ!歩けるか!?」

「うん…へーき…」

すたすたと歩こうとする桜音。

本人は「すたすた」なのだろうが俺からみると「よろよろ、ふらふら」って感じなんだけど…
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