大好きっ!!
「桜音~!となりのクラスの人が呼んでるよ~」

「あっはーいっ!」

誰だろう、あんまり隣のクラスのこととか知らないからな…


「あっ、木田さん!?」

目の前でニコニコと人懐っこい笑みを浮かべている男の子。

髪は栗色に近い茶色。

目はくりくりっとしてて可愛い。

背はあたしとあんまり変わんないから158ぐらいかな?

「はい…そうですけど…」

「うわーめっちゃかわいいわー!あの噂ホンマやったんやな!」

おっっ、大阪弁?

「いやー僕な、木田さんと喋ってみたかってんねんけど、自分、彼氏おるやろ?」

「はい…」

「いやー喋りかけにくぅてなぁ!」

「あのっ、名前は…?」

「あぁ、僕 三浦 淳平言います!よろしゅう!」

「は…はぁ…」

「ほなな!!」

ぅゎー…なんかすごい人と知り合っちゃったな…

あぁぁ…

「桜音、おはよ…今のやつだれ?」

「うん、なんか三浦淳平っていう人。あたしと喋ってみたかったんだって」

「お前隙だらけだから…二人っきりで会うなよ?」

「当たり前じゃん~あっ、そうだっ!」

あたしは雄にも親のことを話した。

「そっか、帰ってくるのか…」

「…?」

雄はなぜか緊張した顔。

「お前の親御さんが帰ってくる日って1週間後だよな?」

「うん、そうだよ」

「ふーん、そっか。」

変な間。

キーンコーンカーンコーン…

「お、HR始まるぞ」

「そだね^^」
< 82 / 118 >

この作品をシェア

pagetop