カエルの王子様
おれ達はその時、
バンの気持ちが分かった。


「マリーが好き。」


そう呟いたバンの言葉に、
俺とエンゼは見てしまった。


「あれがバンの本当の、
気持ちだと俺は思う。」


「俺もだよ。
けどバンはいつも気にしてる。
自分はカエルの姿だからと。」


「お前はどう思う?
マリー様の気持ち。」


「同じだと思うよ。」


「そうだよ。」


俺とエンゼは驚き、
後ろを振り向くとキリが、
立っていたのだ。
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