カエルの王子様
挙式が終わり、
俺達はセーラー村にある
湖に来ていた。


「すみません。」


「何で謝る?
終わったら来たいと言ったのを
覚えていただけだ。」


俺はマリーの肩を寄せて、
彼女は俺に身を任せた。


「こんな日が訪れるなんて、
夢にも思いませんでした。」


「俺もだ。」


「一生見えない生活を
私は覚悟をしていましたけど、
心の何処かで見えて欲しいと
何度も涙を流しました。」


マリーの目の見えない生活は、
どれだけの苦しみを背負って
きたのか想像つかない。
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