アリィ

ヘブンズダイブ



翌朝。


天気、快晴。


まるで太陽まで私を応援してくれているみたいだ。




短いスカート。


手のこんだメイク。


真っ赤に塗った爪。


そして、金髪のポニーテール。




どこからどう見ても『ギャル』だ。


ローファーやオシャレなスニーカーは用意できなかったけれど、とりあえずアリィを返してくれるようにカナエ達と交渉する、という目標は達成できるレベルだろう。


問題は、いつどうやって話をするか、ということ。


考えた結果、学校に行けばどこからどう見ても『ギャル』の私は『運命の分かれ道』で五十嵐先生に捕まるだろう。


そして、きっと体育教官室に監禁される。


そうしていれば、そのうち登校してくるアリィやカナエ達もそこに連れて来られるはずだ。


カナエ達よりも少し早く登校して、一般の生徒から隔離された場所で確実に待ちぶせできる、これは最良の計画である。


さっそく実行すべく、私は意気揚々と家を出た。

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