GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「あの剣…有名なのか?」

リュウが剣の名を知っていることに驚きながら聞き返した。

「伝承に残っているだけだがな。

龍の冠をとっているだけあり、古の昔には『神殺しの剣』とも恐れられていたそうだ。

神……つまり、宝珠にも匹敵するってことだな」

自らの心を見透かすように話すリュウに、こうは目を背けた。


「そんなすげー剣なのか?
間違いじゃねーの?
ただの人間のオレが使えるわけないじゃん」


「………『光龍の頂』は以前の聖龍剣の主の眠る場とされてる。

おまえがそれを知っていたということは何か関係があるんだろう」


こうが黙って話を聞いているのを見て、リュウは続けた。


「おまえは何のためにこの世界にいるんだ?」


「え?」

あまりに初歩的な問いに思わず顔をあげる。
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