GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2

星の交わる時

「ふた……ご座?」

こうは動かぬ口で、ヒナに呟く。


「星座よ、星座!!

そうゆうおとぎ話、よくおばあちゃんが話してくれたじゃない!
覚えてないの〜?

あんた6月生まれの双子座だから何度も聞いたじゃん!」


こうの胸の鼓動と、表情に気付かず、ヒナは得意げに続ける。
その場にいる誰もが、その名を知らぬと思って。


「兄、カストル。
弟、ポルクス。
2人は仲が良い双子座で、ある時カストルが…」


「ヒナ!!!」

いてもたってもいられず、こうは叫んだ。


「あとで…聞く。
今は聖龍剣を…調べなきゃだろ?」

声が震える。

なぜだか、その名に畏れを感じる…

なぜ………?


そんなこうの表情を見てヒナはやっと、何かに気付く。


「こう……どしたの…?」



「……お前さん、なぜ聖龍剣の事を知りたい?」

2人の会話、こうの顔色を伺い、空気を変えるように男は静かに聞いた。

強い、まっすぐな視線。

こうは一度短く目を閉じ、応える


「自分の……進むべき道を知るために聖龍剣のことがどうしても知りたい」
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