GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「!!」

思わず振り上げた剣から白い衝撃が
走り、間一髪、闇駒が後ろとびで、
衝撃を避けるのが、薄く開けた目から
確認できた。

~この剣……こんなこともできんのか!~


嫌な汗が伝い、肩で息をしながら、その
衝撃が走り、地が割れた跡を見ながら闇
駒を見据えた。

「くそ……でもこんなの何度もオレに
できるのか?」

一度の攻撃でも、いやと言うほど体力
、気力を消耗していることに気付き、
大きな息をはいた。

~とにかく…今のが今のオレの切り札…
か…~

ジリ!


「ソンナモノ!フタリデカカレバアタラ
ナイ!!」

「な!」

闇駒は二人同時にこうに攻撃を仕掛けに
走った。

「くそ!!こうなりゃヤケだ!!」
やけくそに走り出したこうに鋭い叫び
が響く

『ばか!!跳べ!!』


「!?」

~この声は?……~

策もなく、二人の闇駒に飛び掛かろうと
したこうは急に頭の中に響く鋭く強い声
に驚きなからもその言葉に従った

ブワッ!!!


~なんだ!?~


こうその声に空を見上げた瞬間、その
手に持つ剣が黒い光を放ち、空を切る
ように闇駒との距離を瞬時に離した。

「ナンダ?」
突発的な事態に闇駒は動きを止めた

『弱いくせにつっこむんじゃねーよ!!
死ぬ気か、ばか!』

「あ!…おまえ!あのガキ宝珠だな!?」

再び頭の中に響く声に影の宝珠デスター
を思いだし、問い返す

『そんなんじゃ…おめーに剣をやったの
は間違いだったな』

「なんだと!!」
デスターの言葉にこうの体をめぐる血が
逆流するのを感じた。

『…今は退け!』
「うるせー!だまりやがれ!!」







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