GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2

ヒナラ

…………………………


「ジュン!!どこなの?」

「…ひどいな…」

その頃ヒナ、こうはジュンを追って辿り着いた街の状況を目にし、驚愕していた。

「な……に?これ……」

燃える火、黒い煙り、傷つき倒れ込んでいる人々…
見たこともない、悲惨な状況にヒナは座り込む。

「……これが、この世界の現実だ。」

「…………。」

ヒナは口をキュッと結んだ。


「それにしても、おかしいな…火も消えていないし、あのジュンが駆けつけたにしては状況が何も変わっていない…」


リュウが街の状況を鋭く見ながら話す。


「ジュン…様子がおかしかったからな……」


三人が歩き出したその瞬間。
ヒナは不思議な感覚に捕らわれた。


〜ん?なんだろ……変なかんじがする…〜




『遅かったわね。呑気な宝珠使いさんたち。』

焦げ付いた家屋の影から女の人の声がした。


「!?」

〜知ってる。……この声は…!〜


「誰だ!?」
こう、リュウは声のする方に素早く向き直り、攻撃の構えをとる。


「違うよ!敵じゃ…」


『会いたかったわよ。ヒナ。』

姿を現したのは…
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