ビー玉の瞳

運命の日




その日は、学校で図工の授業があった。


ボクはものを作るのが大好きなんだ。



この間の夏休み、図工の宿題でボクは家の形をした貯金箱を作って、県内の小学2年生の中で2番目によい賞をもらった。


みんなの前でもらった賞状と貯金箱をママにプレゼントしたら、ママはすごく喜んでくれた。



先生に褒められたことよりも賞状をもらったことよりもずっと、ママの喜んだ顔がボクには1番嬉しかった。


だからボクは図工が好きなんだ。
図工以上にママが好きなんだけれど。



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