桜の季節+。~
ピーーーーー

終了の笛の合図


「休憩!」

コーチが言った。

意気にざわめくグラウンド

「ほら!行きなよ」

あたしの背中を押す朋


嫌がってたあたしの足が

自然に進む


「雄也ぁぁぁ」

そして叫ぶあたし

雄也は振り向いた

あたしは走った


「足…痛そうだけど大丈夫?」

「あぁ、平気」

「ちょっと見せてみなよ」

「いいし」

「遠慮すんな」

靴下を下げようとするあたし

「してない、そしてやめろ」

ズルッ

無理やり脱がした

「ゆ、雄也!!!病院行きな」

そう、雄也の足はパンパンに

ふくれ、赤くなっていた

「いい。」

「じゃぁシップぐらい張りなさい!」

「お母さんかよ、お前」

。。。お前か・・・

< 26 / 27 >

この作品をシェア

pagetop