君に捧げる想い 〜birthbywhiteday〜
「周りが気づいた時は、あげはちゃんはすごく痩せてて、もう少し遅かったら栄養失調で危なかったって。それで、両親とも親権を放棄したから今のお家に引き取られたの」

あげはの過去にそんなことがあったなんて。

オレは何も言えなかった。

「あげはも色々努力したんだろうけど、親はあげはを見ようともしなかった」

そういえば、別れを告げられたとき、ネグレクトという言葉を確かに使っていた。

「だからあいつは何でも人並み以上にできるし、人の表情から感情を読み取ることができる」
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