闇の中の人



うぅ~
これ…
私には無理かも…



私は心の中でそう呟きながら…
画面に出る言葉通りに操作を始めた。



【マー!!
これ…
私には無理かも…】


マーに嘆く私に…



〔楓…
相変わらずダメだね…〕


困った顔をしたマーが私にそう言うと…



〔楓?
携帯小説よりこっちの方が絶対に楽しく成るから頑張ってやってみたらいいよ。
それに色んな人と色んな地域の人と絡めるからきっと楽しく成るって!〕


マーは私にそう言ったけど…



正直な所…
今の私にゲームとかそう言うのは必要無いと自分で思ってた…
それに知らない人と…
逢った事も無い…
観た事も無い人とどうやって絡んだらいいのか?私にはいまいち意味が解らず…
マーの言われる通りに…
画面に表示される文字を読みその通りに操作するだけだった…



〔楓!!
やれば出来るじゃん!〕


マーは私の携帯を覗き込みそう言った。



〔そのままここのボタンを押すとホームに戻れるんだよ!!〕


マーはそう説明してくれたけど…



う~ん…
やっぱり私には向いて無いかも…
それに知らない人と絡むって抵抗があるし…


私はまだこの時、運命とも取れる。
必然的と呼べる出逢いをするとは思っても居なかった…





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