君が、イチバン。
それから適当にブラブラして真衣とは別れた。「イケメンは正義!何かあったら報告求む」とよく分からないセリフを残して。
けど、恋愛体質の真衣の求める物語みたいな話は提供できないと思う。
自分で言うもなんだけど、枯れてる。
恋愛力なんてひとつの恋で使い果たしてしまった。歳をとる度に失敗を怖がるようになって、可愛げがない、甘えられない人格がいつの頃からか形成されてしまったらしい。
愛を囁いていつか壊れるなら、会いたい時に会って、それなりに楽しめたらそれでいい。好きだという気持ちなんて不確かだ。
気持ちの比重が違えばどちらかに計りが傾いて、重くなって。
そもそも比重の同じ恋人同士なんているの?
恋愛なんて当分いい。
悩んだり、痛んだり、浮いたり、沈んだり、感情に振り回されるなんてもう嫌だ。
確かに在った日々を思い出して胸がキリリと痛んだ。