魔念村殺人事件
 章吾はそう云うと、お茶の間の隣の部屋に入っていった。

 瑞穂の後に続いて、陸と春樹もお茶の間を出ると廊下に出た。

 玄関は閉まっているだろうか。

 ふと気になった俺は小走りに廊下を進み、玄関の掛け金を確認した。


「鍵閉まってたか?」


「ああ、大丈夫だ。じゃ瑞穂さんまた明日」


「ええ、おやすみなさい」


 俺は瑞穂に声をかけると、春樹と共に部屋に入った。

 部屋を見渡すと、布団が敷きっぱなしになっていたので、おそらく真優が使っていたのだろう。

 春樹はそれを見て深い溜息を吐いた。


「真優、昨日までは生きてたんだよな」


「そうだな。鈴音ちゃんから話しが聞ければいいけど」


 陸と春樹は話しながら、真優の布団を片付け別の布団を二組並べた。

 そして仰向けに寝転がると、微かにカビの臭いが鼻をついた。

 静かにしていると、雨音の激しさが耳に響くようで胸騒ぎも増した。
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