魔念村殺人事件
「春樹、お前どう思う? 真優ちゃんを殺した犯人が今この家の中にいると思うか?」
「いて欲しくはない……。誰かが潜んでいるってことはなかったけれど」
春樹は低い声で答えた。お互い仰向けになっているから顔は見えないが、声から判断すると複雑な表情をしているんだろう。
「俺、怖い想像をしているんだ……。もしかして真優を殺したのは鈴音じゃないかって」
「どうしてそう思う?」
「美紀の行方不明について真優が何かを知っていて、口封じのため……とかな」
「口封じか……。もし口封じのためだとしたら、それだけの理由があるんだろうけど」
そこで春樹は大きく溜息をつき、恐ろしいことを云った。
「美紀も殺されたのかもしれない。もちろんそんなこと考えたくないけど……でも」
俺もそんなこと考えたくない。けれども、そうだと辻褄が合うような気がする。例えば鈴音が美紀を殺して、それを目撃した真優を口止めした。でも真優が誰かに云いそうなことを心配して、口封じのために。春樹もきっと同じことを想像しているんだろう。そしてどれほど苦しい気持ちになっていることか……。俺は春樹の気持ちを思うと胸が苦しくなり、それ以上会話を続けられなかった。
「いて欲しくはない……。誰かが潜んでいるってことはなかったけれど」
春樹は低い声で答えた。お互い仰向けになっているから顔は見えないが、声から判断すると複雑な表情をしているんだろう。
「俺、怖い想像をしているんだ……。もしかして真優を殺したのは鈴音じゃないかって」
「どうしてそう思う?」
「美紀の行方不明について真優が何かを知っていて、口封じのため……とかな」
「口封じか……。もし口封じのためだとしたら、それだけの理由があるんだろうけど」
そこで春樹は大きく溜息をつき、恐ろしいことを云った。
「美紀も殺されたのかもしれない。もちろんそんなこと考えたくないけど……でも」
俺もそんなこと考えたくない。けれども、そうだと辻褄が合うような気がする。例えば鈴音が美紀を殺して、それを目撃した真優を口止めした。でも真優が誰かに云いそうなことを心配して、口封じのために。春樹もきっと同じことを想像しているんだろう。そしてどれほど苦しい気持ちになっていることか……。俺は春樹の気持ちを思うと胸が苦しくなり、それ以上会話を続けられなかった。