御曹司が恋したお姫様!?㊤
相手にしてくれる方が、おかしな話だった。
「………ごめん。
今の話は忘れ………んっ!!」
言いかけて、最後まで言えなかった。
今自分がどういう状況にあるのか、理解するのに相当な時間がかかった。
目の前には潤の綺麗な顔のドアップ…、唇には柔らかく生暖かい感触………。
………これって、まさか……………、
「…お前、なんでそんなに腑に落ちねぇ顔してんだよ」
「だだだっ…だって!!
今のって…、もしかして…………
くくくくっ………」