御曹司が恋したお姫様!?㊤
「でもね、あたし変なの。
世界一大嫌いだった潤が、いつしか世界一大好きな潤に変わってた」
「お前………」
「あたし、好きなの。
潤が好きなの。
気づいたら、好きになってた………」
もう泣きそうだった。
改めて考えれば、潤があたしを本気で相手にするはずがなかった。
潤はあの城ヶ崎財閥の次期後継者。
あたしは庶民。
釣り合うはずがなかった。
身分も、そして外見も。
中の下なあたしに対して、潤は上の上の極上だ。