御曹司が恋したお姫様!?㊤
「…美織ちゃん、放課後うちにきてくれる?」
「えっ?」
「城ヶ崎寮に」
「構わないけど………。
どうかした?」
「ううん、大した用じゃないんだけどね。
ただ、ちょっとお話ししたいなぁって」
「分かった。
そのまま寄ってもいいのかしら?」
「全然だいじょうぶ!!」
「了解」
………ゆっくり話したいと思った。
いや、ゆっくり話さなきゃ。
だって、今あたしが潤といられるのは美織ちゃんのおかげ。
美織ちゃんが後を押してくれたから………