御曹司が恋したお姫様!?㊤
「だいたい、私がおかしいのよね。
実の兄にこんな感情抱くなんて、不謹慎よ。
いずれはこんな日がくることも分かってたのに…」
「美織ちゃん………」
「ほら、もうすぐ授業始まっちゃうわ。
優梨亜も席に戻らなきゃ」
「う、うん………」
優梨亜もすごすごと席に帰っていった。
………あたしは美織ちゃんが心配でたまらなかった。
本来なら、他人のあたしが心配するようなことでもないんだろうけど…。
やっぱり、腑に落ちなかった。