恋*時雨*

理由


流璃Side

「音流ちゃんさぁー、お爺ちゃんの家に中々行かないでしょ
それにはねぇ、理由があるんだょ─」


─幼稚園の頃─(音流の気持ち)

「音流ちゃん、流璃ちゃん、これからお母様のお家に行くから準備して下さい」

お祖母様のお家に行くんだぁ

楽しみだなぁ

私はお祖父様とお祖母様のコトが大好きなの

だから、気合いを入れて一番お気に入りの服を着て行った

「「お祖父様、お祖母様こんにちは」」

流璃と一緒に声を合わせて言う

お祖父様達は凄く嬉しそうな顔をして

「「いらっしゃい」」

と言ってくれた

その後、私はお祖母様のお手伝いをし、流璃はお祖父様と遊んで居た

お手伝いが終わってお祖父様の所に行ったの

「お祖父様!!流璃ねぇー、昨日スイカ食べたんだよぉ」

流璃が嬉しそうに話して居た

「音流も食べたのかい?」

お祖父様は私に聞いてきた

「あ、流璃よりは食べて無いケド、食べた」

まだ小さかった私には敬語が分からなかった

私がお祖父様に話した瞬間、お祖父様の顔が変わった

もの凄く恐い顔で私を睨んでいた

「音流!!!なんだその言葉使いは!!!!」

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