キミが居た夏
□教室での出来事
莉琉は休み時間が待ち遠しかった。
授業中ノートの隅に凌輔と学校案内の内容をノートの隅に書いていた。

【1.二学年の教室案内 2.一学年の教室案内 3.三学年の教室案内 4.図書室の案内 5.職員室の案内】

「ん‥後は〜」

と考えてた途中。

キンコーンカーコン
「あ、チャイム鳴っちゃった‥」

ノートを取り忘れていた。

「あぁ゛!!ノート取り忘れた〜;;」

それを聞いていたのか

「あの・・加藤さん・・・ノート取り忘れたなら、俺のノート・・貸すよ・・・??」

優しく話し掛ける
凌輔。

「え・・・。良いの・・・??」
少し声が裏返ってたかもしれない。

すると、凌輔は
ニコっと微笑んで

「うん。良いよ♪」

スッと凌輔は莉琉の机の上にノートを置く。

「有難う・・///」

「ううん♪あ、ページは一枚目だから開けば分かるよ」

莉琉は照れながら礼を言う。
凌輔はノートのページをどこか教えてくれた。

「う・・ん・・///」

「いえいえ〜」

照れながら返事をする。凌輔は右の手の平を左右に小さく振る。莉琉は学校案内の案内場所を言おうとしたら、

「「赤木くぅ〜〜ん」」
どぉーっと
クラスの女子が
凌輔の席に集まって来た。

「赤木くぅん〜」

と、甘ったるい声を出しているのは

*桃山夢羽(モモヤマムウ)

2-3の女子のリーダー的存在だ。
ちなみに社長令嬢だ。夢羽のとりまきのメンバーは

*加賀莉奈利(カガリナリ)
*長谷由亜莉(ハセユアリ)
*海塔亜燐(カイトウアリン)
のメンバーだ

皆そこそこのお金持ちだ。

「赤木くん学校案内私達と行きません??」

夢羽は莉琉をズイッと後ろに追いやって自分はグイグイ前に来る。

「あ・・ちょ・・夢羽-・・;」

莉琉は小声で言う。
その声は夢羽には届いて居ないようだ。

「あ・・え・・と-ごめんね・・俺加藤さんと先に約束してるんだ-だから、無理なんだ・・ごめんね・・」

ペコりと頭を下げる凌輔。

「そうでしたの・・」

夢羽は莉琉をギロリと睨む。

「あ‥;;」

それしか出ない
それ程睨みをきかせている夢羽。
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