白衣と恋する保健室
白と黒が交わる
モノクロな世界。
天使と悪魔。天国と地獄。
私はそんなイメージを
オセロに持っていた。
「先生。先生は何で先生に
なろうと思ったんですか?」
私は視線をオセロに向けたまま
藤堂に言った。
「先生?先生って俺のこと?」
「そうですよ。」
「言うなら藤堂先生と
言ってくれないか?」
「嫌だ。藤堂は藤堂。
先生は先生だから。」
そんなで私の質問には
答えなかった藤堂。
・・・答えてくれなくて良かった。
人との関わりは
正直言って辛いから。