白衣と恋する保健室
黒にのみこまれる白。
闇にのみこまれる光・・・
あ・・・・・
「ふん。俺の圧勝。」
「あ!ああああ!!
と、藤堂ズルしたろ!」
「してねーし。」
「だってこんな黒まみれなんて
どーやっても出来っこない!」
「俺がやったし。」
勢いよく立った席に
私は気が抜けて座った。
「えぇ~・・・」
「約束だからな。
地獄をみるのはお前だバカ。」
「・・・・地獄。」
地獄って本当にあるの?
あるなら私は死んだら地獄行き?
父は天国に行った?
地獄に行った?・・・・・・
「そんな深く考えんなよ。
来るだけでいいから。」
「・・・・私は学校に
必要とされてない。」
「は?」
「問題児だからって・・・
差別されて・・・」
なりたくて問題児に
なったわけじゃないんだ。
歪み。
心の歪み。
気持ちの歪み。
愛の歪み。
それが私を変えた。
友達だって離れて行った。
先生にも期待も必要もされない。
そんな私が生きている意味
・・・・・ある?
私には何もないんだから。