ばい
車に戻ると仁は怒ってた。
そのまま家に帰るまで沈黙が続いて
仁はお風呂に入ると
すぐに客室に行ってしまった。
私もお風呂に入り自分の部屋に戻りベッドに入り眠ろうとした。
でも、なかなか寝付けなかった。
いつも私が寝ようとすると隣には仁がいた。
仕事で海外に行くとき以外は
仁の腕の中で眠ってた。
仁は私が眠るまで隣に居てくれた。
「……ッ…」
気付いたら私は仁がいる客室に入り
「…一緒に寝て良い?」
「え……ちょ…乃亜…」
仁の布団に入り、くっついてにいた。
仁に変だと思われたかもしれないけど…
仁は抱き締めてくれてキスしてくれ抱いてくれた。
…安心した。
私はいつの間にか仁の温もりに安心するようになってた。
でも…
快楽の中で目を開けて見る仁の顔は悲しそうだった。
ねぇ…
どうして、そんな顔するの?
慎と会ってから変だよ?
慎のせいで、そんな顔してるの?
私は仁に抱かれながら慎に会ったせいなのかと考えてた。
だから…
「…ッ……慎…」
絶頂の瞬間…
仁じゃなく慎の名前を呼んでた。
だけど、私はそのことに自分自身で気づいてなかったんだ。
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