ばい


「愛菜、パパ起きた?」

「うん」



愛菜を抱っこしてリビングに行くとキッチンでは乃亜が朝食を作っていて


愛菜を抱っこしたまま椅子に座ると


乃亜が朝食を運んできてくれた。



「パパ、あのね…」

「ん?」

「えっと…」



愛菜は何か言いたいんだろうけど


それをなかなか言おうとしないから乃亜の方を見ると



「次のオフに一緒に出かけたいんだって」



そっか…


一緒に暮らし始めたけど
まだ一度も一緒に出掛けたことがなかった。



「よし!愛菜、次のオフに遊園地に行くか?」

「ほんちょ?」

「約束」



そう言って小指を出すと愛菜は嬉しそうに自分の小指を絡めてきた。


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